新屋一馬氏公聴会(2024/7/31)

博士課程の新屋一馬氏が下記により博士論文公聴会を行ないました。

  • 講演者:新屋一馬 氏(博士課程,社会人)
  • 演題:耐火電線用小型加熱炉の炉内温度特性の解明と国際整合化に関する研究
  • 本研究は、消防庁告示に規定される耐火電線用小型加熱炉の炉内温度特性の解明と、試験条件を国際規格ISO 834-1に整合化すると仮定した場合の影響を明らかにすることを目的に、実験並びに解析を行ったものである。消防庁告示に規定の耐火電線用小型加熱炉の炉内温度特性を実験的に調べ、①加熱曲線の種類、②制御用熱電対の形状、③制御用熱電対とケイカル板の距離の3つのパラメータをISO 834-1の条件に変更し、炉内温度等を比較することで、ISO 834-1に整合化すると仮定した場合の影響を考察した。これと並行して、加熱炉内の熱移動を解析により予測し、①~③の3つのパラメータの影響を解析によっても明らかにした。更に、小型加熱炉内に耐火電線を実際に設置して加熱を行い、①~③の3つのパラメータをISO 834-1の試験条件に変更する場合の影響を実測でも測定した。その際、加熱中の試験体の電気的な絶縁性を連続的に測定する方法を独自に考案するとともに、耐火電線の絶縁抵抗を計算で予測する手法を提案した。以上の結果から、消防庁告示の試験法を国際基準ISO 834-1に整合化する場合の影響を総括している。
  • 日時:2024年7月31日 15:30~17:00
  • 場所:桂キャンパスC2棟102講義室およびzoom による配信